内気で人見知りで話すのが苦手な社会人

不器用で内向きな人間の、日々の悩みや思考です

学生時代

今からずいぶんと昔のことになる。

一人暮らし歴は長いが、大学生の時の一人暮らしは今でも特別だ。

ぼくが一人暮らしを始めたのは、高校を卒業して地方の大学に入学したときからだ。

ぼくはめぞん一刻が好きだった。あんな感じにあこがれていた。

でもいざ実家を出て一人で暮らしていくということは、楽しみでもあり不安でもあった。

自分ひとりで生きていけるのだろうか。料理をすることができるのか。友達はできるだろうか。いろいろな契約とか自分でできるのだろうか。

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雑談が苦手なのですが。

 僕はそういう輪の中に入ることができない。

致命的に雑談が苦手だからだ。

どこに行くとも知れない会話の流れに乗ることが出来ない。

視線をどこに向ければいいのか。

いつ笑って、いつ相槌を打てばよいのか。

分からないから空気を必死に読もうと思って、読むのに必死で会話をすることができなくて、結果的に自分が空気になってしまう。

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誠実さ

僕には、誇るべきものが何もない。

だけれど、「誠実」であることだけは、自分に対して厳しく臨んでいる。

それは、頭も弱く、弁も立たず、社交ができず、気が弱い自分が、何とか世を渡っていくため、武装できるただ一つの道具。それが誠実さだったからだ。

何も、高潔であるためではない。優れた人徳を磨くためでもない。

もっと下賤で消極的な要求のためだ。

何一つとりえのない自分が、何とかこの世の中を渡っていくために、自分にできることを探した結果、ただこれだけが、自分に残ったからである。

 

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抗不安剤を飲んだ話③

処方されたセルシンは錠剤で、効果が軽いものだといわれていた。ただ、依存性があるのと耐性がつきやすいので、本当につらくて苦しいときだけに頓服で飲むように、決して飲みすぎないようにと言われた。だから、試したかったのはやまやまだったが、一方で怖さもあった。飲んだら依存症になってしまうのではないか。やめられなくなってしまうのではないか。廃人になってしまうのではないか。なので、本当につらいと思ったときに飲もうと、そういう時が来るまでは我慢しようと思って帰った。

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抗不安剤を飲んだ話②

心療内科に電話したら希望の曜日では直ぐに予約を取ることはできず、1か月くらい待った。それだけたくさんの人が診察に訪れるということは、病院に対する安心感と、それだけたくさんの人が現代に困っているという印象を持った。

  

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抗不安剤を飲んだ話

 

以前、尋常じゃない緊張と不安と肩凝りが重なって、心療内科に行ったことがある。

原因は仕事ということは分かっていた。昇進して役職が上がり、新しい部署に配属されて、右も左もわからないまま、多くの仕事が降ってきた。さらにそれを課内に振り分けなければいけないということで、色々な人と話しながら仕事をしてもらったり、交渉したりする機会がとても増えた。

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