内気で人見知りで話すのが苦手な社会人

不器用で内向きな人間の、日々の悩みや思考です

抗不安剤を飲んだ話②

心療内科に電話したら希望の曜日では直ぐに予約を取ることはできず、1か月くらい待った。それだけたくさんの人が診察に訪れるということは、病院に対する安心感と、それだけたくさんの人が現代に困っているという印象を持った。

  

 

実のところ、受診をする際、どこまで自分の症状を伝えるべきか悩んでいた。というのも、もちろん肩は凝るけど死ぬほどではない。症状としても、極端な頭痛や腹痛、めまいがあるわけではない。ただただ、人と関わることに対する不安や苦しさ、疎外感、自分はふさわしくないのではないかという卑屈感、そういったものを和らげたい。ただ、それが病気なのかわからない。自分だけが苦しんでいるのか、みんな同じように苦しんでいるのではないか。一般に言われるうつ病とか不安症とか、それに類するほどなのか。医者に言ったら笑われるのではないか、甘えなのではないか。

人と話すと、僕は赤面する。汗をかくし、顔が火照るのが分かる。それが異常なのか正常の範囲内なのか。みんな克服して平気なのか。だれもそんなこと言わないし分からない。

とはいえ、苦しいのは事実で、そのせいで生活に若干ではあるが支障をきたしているのだから、いいじゃないかということで、今回はじめて心療内科に行ったのである。

 

1か月待って、ぼくは受診した。事前カルテに書き込んで、具体的な症状やいつごろからそうなったかなど、簡単な内容を書き込んだ。30分ほどしたら、診察がはじまった。簡単な問診があって、簡単なアドバイスをもらった。病名はつかなかった、そこまでの問題ではなかったからだろう。それで、抗不安薬をもらった。頓服で、辛くなったら飲むとよいと言われた。セルシンだった。これを飲めば不安がなくなるのかと思うと、本当にうれしくてうれしくて、早く試したくて仕方がない。これで人に会う時に感じるあの苦しさからサヨナラできるのかと思うと、とても嬉しかった。これまで自分を苦しめてきたあの感情、思春期を過ぎてからずっと抱いてきたこの負の性格。人生が楽しくなるかもしれない、と思った。

 

続きます