きらきら輝く人が苦手だ。
何事にも前向きで、やってやろうという野心にあふれた人。
ものすごいオーラを持っている人。
がつがつしている感じの人。
こういう人が苦手だ。
僕だって人間だから何かを目標に努力する。
野心もある。少しは出世したいと思う。何かを成し遂げたいと思う。
だけど、目標を立てるとき、もちろん夢とかやりたいことというのはあるとして、それ以上に自分の「話すのが苦手」がよぎる。
自信のなさがよぎる。それが自分の可能性を制限する。
それで、「自分のやりたいこと」を「自分のできること」で勘案しないといけない。
そうしてこじんまりしたものが、自分の「目標」になる。
嫌だった。
そういう自分を認めたくなかったし、今でも認めたくない。
でもそれは、ほとんど反射神経のように出てくる感情で、自分ではどうしようもない。
でもそういう人間だっているのだと思う。
生きていく上で、普通に比べていくつか乗り越えるハードルが余計に出てきてしまう人。
他人から見たら取るに足らないことが、まさに当人が心配しているそのものであること。
だから、あいつは自主性が足らないとか、野心がないとか、やる気がないとか、そういうことは言わないでほしい。
その人は、その人なりに、一生懸命しているのかもしれない。
みんながみんな、自分のできる範囲のことを一生懸命していることが、理想なんだと思う。