内気で人見知りで話すのが苦手な社会人

不器用で内向きな人間の、日々の悩みや思考です

雑談が苦手なのですが。

 僕はそういう輪の中に入ることができない。

致命的に雑談が苦手だからだ。

どこに行くとも知れない会話の流れに乗ることが出来ない。

視線をどこに向ければいいのか。

いつ笑って、いつ相槌を打てばよいのか。

分からないから空気を必死に読もうと思って、読むのに必死で会話をすることができなくて、結果的に自分が空気になってしまう。

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誠実さ

僕には、誇るべきものが何もない。

だけれど、「誠実」であることだけは、自分に対して厳しく臨んでいる。

それは、頭も弱く、弁も立たず、社交ができず、気が弱い自分が、何とか世を渡っていくため、武装できるただ一つの道具。それが誠実さだったからだ。

何も、高潔であるためではない。優れた人徳を磨くためでもない。

もっと下賤で消極的な要求のためだ。

何一つとりえのない自分が、何とかこの世の中を渡っていくために、自分にできることを探した結果、ただこれだけが、自分に残ったからである。

 

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抗不安剤を飲んだ話③

処方されたセルシンは錠剤で、効果が軽いものだといわれていた。ただ、依存性があるのと耐性がつきやすいので、本当につらくて苦しいときだけに頓服で飲むように、決して飲みすぎないようにと言われた。だから、試したかったのはやまやまだったが、一方で怖さもあった。飲んだら依存症になってしまうのではないか。やめられなくなってしまうのではないか。廃人になってしまうのではないか。なので、本当につらいと思ったときに飲もうと、そういう時が来るまでは我慢しようと思って帰った。

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抗不安剤を飲んだ話②

心療内科に電話したら希望の曜日では直ぐに予約を取ることはできず、1か月くらい待った。それだけたくさんの人が診察に訪れるということは、病院に対する安心感と、それだけたくさんの人が現代に困っているという印象を持った。

  

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抗不安剤を飲んだ話

 

以前、尋常じゃない緊張と不安と肩凝りが重なって、心療内科に行ったことがある。

原因は仕事ということは分かっていた。昇進して役職が上がり、新しい部署に配属されて、右も左もわからないまま、多くの仕事が降ってきた。さらにそれを課内に振り分けなければいけないということで、色々な人と話しながら仕事をしてもらったり、交渉したりする機会がとても増えた。

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自信のなさ

自分に自信がない。

昔から自覚していて、また周りからも「もっと自信を持て」「もっと堂々としろ」と言われる。簡単そうなことで、とても難しいことだと思う。

世の中を見渡すと、堂々としている人とおどおどしている人、自信満々な人と不安そうな人、それぞれいる。そして、前者は、幸せそうである。後者は、不幸そうである。悩みが多そうだったり暗い。僕は後者だ。

自信は自分を信じると書く。自信があるということは自分を信じることができるということだ。自信がないとは自分を信じられないということだ。よくそう説明される。

自信をつけるとは、自分で自分を信じることができる状態になるということだ。そのために準備を万全にして、努力することだ。研究でも徹夜を厭わず、仕事でも極限まで働いた。他人を圧倒する準備と努力をすれば自信がついて堂々とできると思ったからだ。そう思って頑張ってきた。

でも、自分が自信満々になれたかといえば、全くなれなかった。あれだけ一生懸命やったのに、堂々どころか、相変わらず弱気で不安でなよなよしている。堂々としている人は自分よりも少ない仕事量で少ない努力で、それでもやはり堂々としている。なんて不公平なんだと。

 

自信の有無や風格は、生まれつきの性格や、育った環境によるものが大きいと思う。頑張っても、いくら努力しても、壁はあって、自信のない「性格」や、堂々としていない「性格」は、たぶん治らない。治らないけど、それをひとつの個性として受け入れることしか、できることがない。かつては克服しようと考えたが、諦めた。むしろ、受け入れたほうが、よっぽど気が楽になる。どうせ自分はこういう性格なんだと、竹を割ったようにあっさり認めてしまったほうが、精神衛生上よい。受け入れたうえで、どうしたらよいか、社会で生き残っていけるのかを考えたほうが、手っ取り早い。

 

自信がなく、風采が上がらない自分にとって、生き残るためには、結果を残すということだ。営業であれば成績、研究であれば論文。これだけを目標にして、ほかごとは追いやって、結果を出すことだけを目標にして、邁進する。ひとつ目標を決めたら、あとはそれだけを考え、そのほかの枝葉は適当にあしらう。人間関係でつまづこうが、他人から見下されようが、自分の価値を信じられなくても、バカにされようとも、結果を残すことだけを考える。結果さえ残せば、結果は自分の心棒になる。支えになる。

とにかくそのために、多少の犠牲と、自尊心を追っ払って、邁進すること。ひとを見ずに物を見る。人よりも事物。関係する人間関係は、大切だけど優先されるものではない。そう考えて、また一から頑張ろうと思う。